奇跡の地球物語「免疫システム 花粉症はなぜおきるか」

奇跡の地球物語(テレビ朝日 日曜日 18:30より)
■■ 2010年 1月24日 放映 「免疫システム 花粉症はなぜおきるか」


それは命が長い時間をかけて育んできた力。
それは命が生き抜くために勝ち取った機能。
その力のあるものだけが生きることを約束され、命をつないでいくことを許されたのです。
そして人は、遥か古のときから知っていました。
人の体には、自分で自分を守る力があるということを…
全ての病気は、どの時期をとっても回復過程であって、苦痛をともなうものではない
フローレンス・ナイチンゲール


免疫・・・抗体・・・あなたも一度くらい耳にしたことがあるだろう。
しかしそれは、具体的にはどんな機能、どんな物体なのだろうか?
例えば、擦り傷が知らないうちに治っている。
例えば、風邪を引いても時間が経てば、自然に治り、これこそ私たちの免疫細胞が働き抗体が活躍している
証拠なのだ。

これまで人類は、様々な病と闘い、いくつもの勝利を収めてきた。
未来、その戦いは永遠に続いていくだろう。
ところが、私たちの免疫細胞は、これまでに一度戦った敵の姿を、ほぼ永遠に記憶しているのだ。
その記憶力は、人間の脳よも遥かに優れているという
しかし、そのめいせきな記憶力が仇となる戦いがある。
それが花粉症との闘い。
花粉症はなぜ起きるのか?
なぜ優れた免疫システムでも解決できないのか?

脅威の免疫システムと花粉症のなぞ!!

■免疫

それは擦り傷が知らないうちに治っているように体内に侵入した細菌やウイルスを私たちの細胞が攻撃、体を元の状態に戻すことをいう。
では風邪の場合、免疫はどのように機能するのか?
風邪とは、肺や気管支にできる急性の炎症。
風邪症候群の通称であり、その原因は、80%がウイルスによるものだ。
空気中を漂う無数のウイルス、実は、ウイルスは自分自身では増えることができない。
何らかの生物に侵入し、その生物の細胞の中でしか増殖できないのだ。
そのため、大勢人が集まると、ウイルスは常に侵入するチャンスを伺っている。
では、ウイルスはどのようにして人体に侵入するのだろうか?

一回のくしゃみで飛ばされたウイルスは、1~2m圏内に推定200万個、そして、口や鼻の穴から簡単に侵入し、二次感染を巻き起こす。

このように人の細胞に入り込むウイルスは、多数存在し、例えば風邪の原因となるウイルスだけでも、実に200種類以上あるといわれている。
だからこそ私たちは、免疫システムを働かせ自ら防御するのだ。
風邪ウイルスは、鼻や口から体内に侵入する、このとき私たちの体には、自分の体を構成する成分とそれ以外の成分とを見分ける能力が生まれながらに備わっているため、風邪ウイルスを異物と判断し、侵入を防ごうとする。
鼻や気道に数多くある粘膜に異物を付着させたり、繊毛を動かすのだ。
しかし、ここを通りぬけ風邪ウイルスが体内に入ろうとすると、粘膜が刺激されて反応が起きる。
これがくしゃみなのだ。

では、冬になるとなぜ風邪が流行るのか?

冬は気温が下がり、空気が乾燥するため、風邪ウイルス自体の動きが活発になる。
また、人の粘膜は乾燥し、繊毛の動きも鈍くなるため、ウイルスの侵入を阻止できず、風邪を引く人が増えるのだ。

風邪ウイルスが体内に入るといよいよ免疫システムが本格的に動き出す。
血液の中で体中を常に動き回っている沢山の免疫細胞たち。
その内、風邪ウイルスに直接攻撃を仕掛ける免疫細胞は主に5つある。

1.マクロファージ
  もっとも大柄で切り込み隊長!

2.好中球
  もっとも数が多く、チームプレイが得意。

3.ヘルパーT細胞
  敵の情報を分析し、攻撃命令を下す司令官

4.B細胞
  優れた記憶力を持ち、武器である抗体製造が可能

5.キラーT細胞
  自らの細胞もろとも完全破壊、一撃必殺

これらの免疫細胞は私たちの体内で一丸となって風邪ウイルスと戦うのだが、その方法は大きく3段階に分かれている。

【 1st Stage 】

初期攻撃と情報収集

まず、先陣を切って攻撃を開始するのは、体内をいつもパトロールしているマクロファージ。
マクロファージは敵である風邪ウイルスを最前線で食べまくり、更なる増殖を食い止めようと必死に戦う。
マクロファージは相手が手ごわいと判断すると、もっとも数が多い好中球に指令を出す。
すると好中球も細菌を食べて攻撃を援護する。
しかし、好中球は細菌を食べると自らも死んでしまい、肺などにその死骸が蓄積する。
それが痰で、その痰を一気に吐き出そうとするのが咳である。
ほかにもマクロファージには大切な役割がある。
それは、風邪ウイルスの動きを弱めるために、脳へ体温を上げるように指令を出すこと。
これがいわゆる発熱。
そのとき体は脳が設定した温度まで早く体温を上げようと震えを起こす。
それが悪寒である。

安部良先生 (医学博士)
-----------------
風邪の症状である熱とか咳が出る、これは困ったことなのですぐに止めたいと薬を飲むことがあるが、実はこのような症状は、体がウイルスと戦って、それをやっつけるために非常に重要な働きなわけです。
ですから基本的に皆さんが風邪だから困ったなと感じている症状というのは、それぞれが生態とっては意味のあることだと覚えておいたほうが良い。

【 2st Stage 】

情報分析

マクロファージや好中球は、風邪ウイルスを必死に食べつくそうとするのだが、中には増殖が速く、自分たちだけでは手に負えない敵もいる。
そんな手ごわい敵に対して彼らは、戦い方を変えていく。
マクロファージは風邪ウイルスを自分の体内に取り込み、その情報を免疫システムの司令塔ともいえる、ヘルパーT細胞に引き渡す。
するとヘルパーT細胞は、受け取った風邪ウイルスの情報を分析し、このウイルスの撃退法を提示する。
こうして弱点が明らかになるといよいよ最終攻撃部隊が出動する。

【 3st Stage 】

最終攻撃と完全防御

ヘルパーT細胞の指令を受け、風邪ウイルス完全撃退のため、一気呵成に最終攻撃を仕掛けるのが、B細胞とキラーT細胞
B細胞は、風邪ウイルスの弱点を元にこのウイルスと結合する抗体を作る。
この抗体は、ウイルスを絶滅させる武器。
ただし、完成するまで3~4日時間がかかる。
そして抗体ができると風邪ウイルスと結合して増殖を抑える。
一方、キラーT細胞は、すでにウイルスに犯された私たちの細胞を丸ごと破壊し、これ以上、ウイルスが私たちを攻撃できないようにする。
そこにマクロファージや好中球も加わり、全ての免疫細胞が激しい総攻撃を仕掛ける。
それで強力な風邪ウイルスもついに死に絶え、私たちの体は健康を取り戻す。


更に日常生活において常に雑菌やウイルスにさらされているため、まったく体の不調を感じていなくても、実は免疫細胞がたくさんの敵たちと激しい戦闘を繰り返している。
実はこれが自然治癒力
自然治癒力について、ある言葉が残っている。


全ての病気は、どの時期をとっても回復過程であって、苦痛をともなうものではない


看護師の母と称されるナイチンゲールは自然治癒力を重んじ、多くの患者の命を救った。
彼女は人の免疫力は時として、何にも勝る能力があるのを知っていた。

そして免疫はほかにも奇跡の力を持っている。
それは記憶力。
実は私たちの細胞には記憶のメカニズムが備わっていた。
この記憶力が花粉症にも深くかかわっている。

細胞が持つ記憶のメカニズム。
それは、ある部分では人間の脳よりも優れているといわれている。

安部良先生 (医学博士)
-----------------
記憶というと皆さんは脳の記憶ということを考えると思いますが、脳というのは一度学んでも忘れてしまう。
免疫の記憶というのは、限られた組織があるのではなくて、体中をぐるぐる回っている免疫細胞の一つ一つが記憶にかかわっている。
そうすると、一度、記憶が成立すると、気がつかない間に常にちょっとづつ刺激されていて、一生長く続く。


免疫細胞の数は、脳細胞のおよそ20倍。
そんな数的要因からか、免疫細胞の記憶はなんと300年間維持できるという説もある。
はしかや水疱瘡などの感染症に一度かかると、二度目の場合、ほとんど症状が出ないで治ってしまう。
これは免疫細胞が記憶を働かせ、かつて作った抗体で病原菌をすぐさま鎮圧しているから・・・
しかし、インフルエンザのように、何度も感染するウイルスもある。
これは、もともと種類も多く、早いスピードで遺伝子を組み替え、次々と新型のウイルスに変化するため、免疫記憶が役に立たないため。


日本人の3人に一人が悩まされているという花粉症。


いまやその被害は、動物たちまでも及んでいる。
花粉症の症状は風邪に似ているが、免疫細胞がウイルスと戦っているわけではない。
対戦相手は、その名の通り花粉。
今、花粉症に悩んでいる人は、実は花粉症に対する免疫がすでに出来てしまっている人なのだ。
私たちの体にスギ花粉が入ると、免疫細胞のひとつB細胞が撃退の武器として、「IgE」という抗体を作る。
そしてこの「IgE」は花粉と結合し、鼻の粘膜の内部に分泌する、マスト細胞に付着。
これで終われば何も問題はないのだが、記憶力を持つB細胞は、次に備え、抗体「IgE」をマスト細胞に残しておく。
そして再び、たくさんの花粉が入ってくると、B細胞は記憶力を使って、再び、抗体「IgE」を量産する。これがマスト細胞についた時、以前残しておいた武器「IgE」と合わさって、過剰な攻撃となる。
実は、この刺激が原因で、くしゃみや鼻水が出、私たちはこれを花粉症と呼んでいる。

そしてここで最新の情報!

近い将来、花粉症を完全に克服する治療法が誕生するかも知れない。
そして、成功の鍵を握るのは、免疫システム!
人類を苦しめる花粉症。
これを克服するためには免疫の力は不可欠。

■減感作療法

弱めた花粉のエキスを一週間に一度注射し、私たちが持つ免疫細胞と花粉をなれさせる。
現在すでに、一般の病院でも治療が可能である。


■経口投与治療

インド原産の「グァー」というマメ科の植物は、スギ花粉のアレルゲンと結合しやすい。
そこで、これらを調剤した薬を経口投与する。
これは腸関係に多い免疫細胞にスギ花粉を日常的に食べさせ、発達させることで、花粉症を抑制する細胞を増やすこと。


■スギ花粉症緩和米

スギ花粉のアレルゲンを米に蓄積させて、遺伝子組み替え米を開発。
この米を食事として食べれば、スギ花粉を敵ではなく食物として認識するため、アレルギー反応が起きないというもの。
現在、安全性を確認するための実験中だが、調理法は通常の白米と変わらないため、早期実用化が期待される。


■マスト細胞除法


花粉症でくしゃみや鼻水が出るのは、花粉を撃退するために作った抗体「IgE」がマスト細胞にたくさん付着しすぎて起こる刺激が原因。
ならばいっそ、このマスト細胞を除去してしまおうという治療法が考えられている。


安部良先生 (医学博士)
-----------------
マスト細胞というのは昔は非常に重要だった。
これは、今のような衛生環境が発達する前は、人類の大敵であった、寄生虫に対して、体を守る主役をしていた。
ただ現在、日本では寄生虫が原因で病気がなくなっているため、マスト細胞を減らす、あるいは機能を抑える、そういうことが出来れば、アレルギーの治療になるのでは?


こちらもまだ、研究の段階だがマスト細胞は花粉だけでなく、食物アレルギーを引き起こす原因でもあるので、完成すれば、多くのアレルギーの人に役立つと考えられている。

そもそも人の免疫システムとはどうやって作られたのだろう。

動物や昆虫、そして草花まで命あるものすべてに備わっている免疫機能。
それは、約35億年前、原始生命体が誕生したときから私たちと共に進化の過程を歩んできた。

安部良先生 (医学博士)
-----------------
基本的に免疫というのは、未知の敵に対して対応できるというすばらしさがある。


私たちの体内には約2兆個の免疫細胞がありその内5%は、毎日外敵との戦いの末死んでいる。
しかし、同時に5%の免疫細胞が新たに生まれてくる。
だからこそ、あなたの体内にも、とても優秀な免疫細胞が実はまだ眠っているかもしれない。
例えば、がん細胞さえも破壊するNK細胞、この強力な免疫細胞を活性化させるのに有効な手段が最近明らかになってきた。

ひとつは、笑うこと。
人は笑うとリラックスし、ストレスを抑えるホルモンを分泌する。
これが免疫の働きを活発にしてくれる。

そしてもうひとつが森林浴。
美しい緑と樹木独特の香りは、五感を通してひとの神経を刺激する。
これが免疫機能を活性化するのではと言われている。

人間の免疫力は壮大な時空を旅し、受け継がれてきた命の証。
肉食恐竜のティラノサウルス・レックスは寄生虫病に対する免疫を持たなかったため絶滅。
そしてマンモスは人間と共生した犬が持つ病原菌に対して免疫を持たなかったため滅びたという説もある。
私たち人間は、長い歴史の中で様々な病原菌やウイルスに打ち勝ち、強い免疫システムを手に入れてきたからこそ今日まで命をつなぐことが出来たのだ。
そして未来、私たちは更に進化を遂げた生命の武器を得るかも知れない。


花粉症グッズ
花粉症対策 PCメガネ ハードケース付 花粉症 メガネ 花粉 めがね iphone5Sにも
花粉症対策 PCメガネ 子供用/レディース ハードケース付 花粉症 メガネ 花粉 めがね iphone5Sにも
スポーツマスク カジュアルタイプ【花粉症/黄砂/排ガス/対策グッズ】
【送料無料】 ミクロキャッチマスク 5枚セット 【高機能マスク】【新型インフルエンザ対策】【花粉症対策】【黄砂防止】【ウイルス対策】
【送料無料】 ミクロキャッチマスク 5枚セット 【高機能マスク】【新型インフルエンザ対策】【花粉症対策】【黄砂防止】【ウイルス対策】
【送料無料】 ミクロキャッチマスク 5枚セット 【高機能マスク】【新型インフルエンザ対策】【花粉症対策】【黄砂防止】【ウイルス対策】






スポンサーサイト

テーマ:情報番組 - ジャンル:テレビ・ラジオ

[ 2010年10月09日 19時49分 ]
奇跡の地球物語
| トラックバック(0) | コメント(0) | @

| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。